背中
かさかさの
小さい手よ
かさかさの人生の端
にぎってしまって
中込先生の顔を忘れそうだ。
それでも、街で会うおばあちゃんの中に、足の速いおばあちゃんの中に、中込先生を見る。
どこにでも顔をだし、何にでも関心を持ち、人生の端を握って生きていた。
いま、「花かんむりの子どもたち」を見ている。
帯には、「泣きたい時にはね、泣いたっていいんだよ」と、書かれている。
先生の隣りには、泣いている子どもが沢山集まっていた。
泣きながら、世間の、父親の、学校の先生の、施設の職員の文句を言っていた。
文句を言っているときの子どもたちの目がキラキラする。
そんなに文句をいいながら、泣くしかできない子どもを抱えている先生の背中が好きだった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント