インタビュー
第三者評価には利用者調査という項目がある。
施設で生活する利用者に直接意見を聞き取り、その意見をサービスや施設計画に反映することをねらいとしている。
インタビューでは、できるだけゆったりとした場所で、自由に話を聞き取ることが大切だ。
もちろん、プライバシーが守られる場所で。
しかし、現実にはそうも言っていられない。
テレビが大音量で流れる食堂で話を聞かなければならないことがあり、耳の遠い利用者には大声で質問することもある。
決められた質問項目を読むだけでは、質問はできない。
そうした言葉は相手に届かない。
「食事に満足していますか?」という質問を、そのまま読んでも何のことかさっぱり分からない顔をされる。
かといって、「食事は美味しいですか?」と聞いたのでは、「はい」で終わってしまう。
では、どうしたらいいのか。
わからない。
分かっているのは、食事に満足しているか、食事に対する意見や要望はあるのかを聞き取ることが目的だということだ。
だから、認知症で、言葉では意見を云えない人であっても、食事の場面を観察することで調査はできる。
また、食事にまつわる話をしながら、何に拘りを持っているのか、どんな食生活をしてきたか、子ども時代の食にまつわるエピソードを聞き取ることも、その人の食に対する意識を知る手がかりになる。
だから、山形の海沿いで生まれた人と福島の山沿い育ちの人では食べているものが当然違う。その違いが分かるとインタビューも深まる。
まずは、インタビュアーが豊かな食生活をしていないと、豊かな聞き取りは難しい。


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