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2017年6月23日 (金曜日)

貯金をしなくても豊かな生活とは

経済格差がないことでどれだけ可能性が広がるか。
デンマーク社会で一番驚いたことは、福祉が進んでいる事ではなかった。経済格差が小さいことだ。累進課税により収入格差が小さく、所得税55%、消費税25%の国では、どんなに稼いでも、就労できない人でも、手元に残る現金の差は小さい。
それでは、就労意欲が無くなるのではと思っていたが、それが逆であった。無理に大学進学する必要もなく、10年近い国民学校を卒業して、専門の資格を身につければ、大工として、看護師として、先生として、販売員として働ける。それぞれの専門 分野の産業別組合があり、自分たちの権利を守る活動をしている。
つまり、政治家だろうと、弁護士だろうと、学者だろうと、福祉士だろうとそれぞれのそれぞれの専門性を活かした仕事をしているのであり、経済格差だけでなく自分の仕事に対する誇りは同じだということだ。
人間は平等と言いながら、経済格差をつけるが故に、格差が広がるか日本社会 と比べると大きな違いである。
それは、福祉政策 に関してもいえる。障がい者に手当てを与え、引き上げるという思想ではなく、年金を権利として、国民として平等に受けられる権利という理念で考える。就労できない のであるから、年金を給付し、そこから、他の国民と同等に税金を払わせる。この辺 の合理性には感心させられる。
また、一般に18 歳になると若者は家を出て、一人暮らしをする。それは、障がい者であっても同様である。アパートで一人暮らしをし、そこに必要なサービスを入れる。住宅やサービスは無料であるから、手元に残る現金は他の住民と同じである。
福祉や教育に力を入れた政策を進めた結果、女性の就労率は上がり、集税率は高い。こうした政策は、政治 に対する強い関心につながるとともに、税金 の使われ方に対する関心へとつながっている。
ついでに言うと貯金をしない、お金を貯めると税金がかかる ので、レジャーを楽しむ人が多い。キャンピングカーで出かける人をたくさん見た。
経済政策こそ福祉社会を支える鍵だと感じた。この辺の仕組みを見に行くだけでも面白いよ。
と言うことで、来年のスタディーツアーの参加者を募集しています。

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