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2015年11月29日 (日曜日)

タロル

東京フィルメックス優秀書をとったタルロを観た。
チベットの物語、しかし、それは中国の統治下の中国青海省。
タルロは「三つ編み」というニックネームがある。三つ編みは遊牧民である自分のアイデンティティーであり、そう呼ばれることを気に入っている。
ある日、警察からIDカードを取るように言われ、警察署に向かう。そこで、毛沢東語録を暗唱して見せる。しかし、証明書写真を持っていないタルロに町の写真館に行くように促す。子羊を抱え写真館に顔を出したタルロに、写真館の主人はボサボサ頭を洗ってくるように言う。
そこで、写真館の前にあった理髪店に入り、そこから物語は始まる。

遊牧民であるタルロは、山の中では生き生きしている。羊の数を増やし数百頭の羊をコントロールする力を持っている。一人でいることにも耐えられる力を持っている。しかし、町に出ると町のパワーに、女の魅力に吸い寄せられ、パワーを奪われるようにフラフラになる。この辺は黒沢のデルスウザーラの老人のようである。

自分が老人に近くなり、死というものの影を感じるようになると、そのことより大きな力に吸い込まれるように感じる。もがいても追い払ってもそれは逃げ出さない。

これまでのようにこれから先も生きることは難しい。

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