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2015年5月 5日 (火曜日)

神の恩寵

イタリア南部に住む人々の物語。

外国の安い賃金により国内手工業をしている一家が破綻する。
ここまではよくある話である。その後、一家はオリーブ畑が茂る昔からの土地で野菜を育てる。
都会から農村に移ったことで大きなストレスが減っている。

文明という変化は豊かになることで平安という恩寵を失わせる。
信仰心に熱い祖母は、家族のまとまりを神に祈り、それでいて、自分の幸せを実現させる。

母親は、野菜を売り歩き一家の成長を助ける。
彼女の口から出るのは、報われない人生への嘆きである。それは、神への呪いの言葉のようにも聞こえる。

そこに、女優に憧れる叔母と男に夢中な娘が関わる。

そう、男は、犯罪をおこす羽目になった父親と娘を孕ませた高校生、それに、昔の恋が忘れららない公務員でる。どれも、生活感にかける。

神は苦しい生活を送る一家を見ている。しかし、その祈りには答えないように見える。
祈りは伝わっている。しかし、それぞれの家族が願う形では現れない。

だからこそ、母親の叫びは辛辣だ。
これほど人を傷つけることがを知らない。

それでも、神は黙っている。

何も応えないという答えをだしている。

神の恩寵は人園には見えない。
しかし、そのことだけは確かに伝わってくる映画だ。

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