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2015年1月23日 (金曜日)

0.5ミリ 自転車編

サワは、またまた、スカウトする。

老人の弱みを見つけて、アプローチするのがうまい。
老人にはこころの隙間が空いていることを知っている。
この辺はヘルパーとして一流である。
老人は、自転車を盗み、タイヤに穴をあけるのが趣味である。
音も立てずに近づき、「見たぞ」とささやく。
そのまま、老人の家に入り込み、世話をする。
食事を作り、洗濯をし、掃除、買い物を至れり尽くせりのお世話をする。
うるさいと云っていた老人も、うれしいという顔になる。
一晩を過ごすのは、一日で終わるが。
生活を共にするには、介護という仕事が必要である。
サワは介護する人になり、老人は介護される人になる。
この関係において双方の役割は固定する。
ここで困ったことが起きる。
安定だ。
老人は安定していないという安定において、生活を維持して来た。
それが、サワという異物が入ったことで、生活に潤いが生まれ、人生に欲が出る。
お金であり、やりがいだろう。
つまり、関係がうまく行くほど、別れが早くなるというジレンマである。

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