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2014年7月20日 (日曜日)

事実を伝える

事実を伝えればいいのよ、と先生は言う。
その意味はそのままであるが、簡単ではない。

古田さんが言うように、「本当って何よ」って話である。

本当が何百通りあるように、事実も計り知れないほどある。それに、色々なことを学ぶほど事実は増える。

さっきまで知らなかったことが、えっ、そんなこともあったのと、言う具合にね。

いま、三宮でパン屋で朝食を食べている。

隣には、60代の男女が関西弁で話している。

女の横にはビトンの旅行カバンが無造作に置かれ、お土産らしい紙袋がその横見置かれている。
先ほどから、玲子ちゃんの心配話しを24分続けている。

男はジーンズにサンダル。腹がかなり出ている。
女の話に直ぐに口を挟み、話がどんどん盛り上がる。結論を出すより会話を楽しんでいるように見える。ー気になるのは、男が時々咳をすることだ。痰も詰まっている様子があり、女に聞こえるように大きな咳をする。しかし。女は全く気にする様子がない。

男は大きな病を抱えているのかもしれない。
女は先ほど、銀行強盗をして来たのかもしれない。

その時、電話がなった。

僕の感情に訴えるその人は、話が終わらない。
終わらないだけではなく、自分の世界に引き込もうとする。

そこで、事実だけ伝えてみた。

銀行強盗の話も、重い肺炎の話もしなかった。

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