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2014年4月13日 (日曜日)

黒い犬のいる家は黒い穴が空いている

坂東眞砂子を読んでいる。
新聞で取り上げられている書評を読み、気になって一冊買ってきた。
何がどうということもないが、読み始めると、何処かここでない世界に連れて行かれるような文章力である。
子どもの頃、大人の読む小説はこんなだったことを思い出した。自分が大人になっていないことが悔しいが、どうしようもない。
それだけの訓練も努力もしてこなかった。
街を歩いていると、暗い穴が空いていて、そこみ落ちる人がいる。一度落ちると、誰もその人がいたことを忘れてしまう。しかし、何年か後、その人が別の人になって隣に住んでいたりする。しかし、大人はそのことに知らん顔をする。何もなかったようにふるまう。
僕の家の隣にもそんなおじさんが住んでいたり。
モッキンンポット氏のような顔をしていた。
近寄らないようにしていた。それに、黒い凶暴な犬を飼っていたので、近寄ることもできなかった。

そんな子ども時代を思い出した。

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