« 朝からの手紙 | トップページ | 作文 »

2014年1月13日 (月曜日)

われらいかに死すべきか

どんどん年をとっていく感じがする。

何もしないのに、身体がだんだん錆びていくような。
久しぶりに本箱から松田道雄を取り出して読んでみた。
晩年について
「晩年とは死と向き合う年である。それは本人の心がまえにかんするもので、生理的年齢とは無関係である」
そうか。
そして、その後がいい。
「死と向き合ってたじろがぬためには、現世への未練をなるべく少なくすることだ。人間とのつながりのつよいほど未練がのこる。連帯を少なくすることは、それだけ孤独になることである。晩年とは孤独に耐える年だともいえる。孤独に耐えるには、人間ではなしに、人間のつくったものだけを愛するすべを心得るにこしたことはない。」
昭和46年に書かれた本である。
死と向き合うには一人がいいと松田はいう。
一人になって生活できる場があり、孤独に耐えながら暮らす。
松田は一人になることが大切だと言っているが、一人になることを勧めている訳ではない。家族と共に居ながらも、それでもなおかつ孤独に死と向き合う贅沢をいっている。
それは、自分にくっついてしまったモノを少しずつ脱ぎ去り、捨てていくこと。そうした行為をしていく時間が晩年であり、結構することがある。
それに、捨てるのは持つより難しい。
さあ、何から捨てようか。

|

« 朝からの手紙 | トップページ | 作文 »

あいまいの知」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 朝からの手紙 | トップページ | 作文 »