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2013年10月29日 (火曜日)

医療を受けられない

老人保健施設に入居している人が専門の医療を受けることは難しい。

そもそも老人保健施設は、中間施設と言われ、病院から在宅へ移行するための「間に」リハビリ等を行うことに存在の意味があった。
だから入所施設というより利用型の施設であり、その利用期間をおよそ3か月程に想定されてきた。
それが現在は、1年以上数年入所している利用者も多い。つまり、現実の需要が利用型から入居型に移っているといえる。
老人保健施設の役割も、現実的には、特別養護老人ホームの補完施設となっている。それは、入所者の内訳をみると明らかである。
しかし、現実が変わっても診療報酬というシステムが変わらないから、老人保健施設を利用している利用者が老人保健施設では提供できない医療を受けられない。
利用期間が3か月であればそれも意味があったかもしれないが、現実的にあ長期利用が中心となり、さらに、専門的医療、特殊な医療を必要とする利用者も増加している。
また、精神的な疾患を持つ高齢者も老人保健施設では専門的医療を受けられない。
国は、適切な医療を受ける権利があると言っている一方で、診療報酬でコントロールしている。
老人保健施設に入っている利用者が施設外の医療を受けた場合、初診料等の診療費は請求できる。しかし、検査は請求できない、薬も請求できない。その他、細かく請求についての決まっている。
請求できないということは、施設外の医療機関を受診した場合、請求できない分を施設が全額引き受けなければならない。
となると、施設は外の医療機関を受けられないと説明することが起きる。実際はできるのに。
もちろん、老人保健施設は適切な医療を提供していることはもちろんである。ここで言っているのは、施設では提供できない医療であり、専門的な医療である。
ということは、必要性も高いということだ。

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