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2013年6月 2日 (日曜日)

My life whithout me

邦題では「死ぬまでにしたい10のこと」になっているが、原題の方がいい。

死をゴールとすると、それまでにやり遂げたいことと考えるだろうが、この映画では、死んだ後も私は生きているということの方にテーマがあると感じる。

私たちの存在は、死によって終焉するのもなのか?

僕が今見ている窓の外には緑の木々に光が射しこみ、林の奥の方の暗がりに命の存在を感じる。誰かが、何かがいるような気がする。

そして僕を見つめている。

それは、僕の思い出や繋がりが関係している。

映画の中で、母親は子どもに、誕生日に出席できないことを詫び、そして願いを伝えるテープをつくる。毎年、母親からのテープが届き、母親の声が聞こえてくる。

たとえテープが届かなくても、僕たちは親のメッセージを聞くことができる。

死んでしまった彼らからのメッセージが届くのは、僕らの中にその存在が生きているからだろう。それも、生きていた以上に力強く。

僕の場合は映画館である。

劇場の前方に椅子に父が座っている。彼は後ろを向くことも、僕に話しかけることもない。

ただ、僕と一緒に黙って映画を観ている。

映画のエンドロールが終わり場内が明るくなると、彼は劇場から消えている。まるで、初めからそこにいなかったように。

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