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2013年4月21日 (日曜日)

田畑智子の魅力的な低い声

ふがいない僕は空を見たをみた。

田畑智子は突然低い声であげ、僕を誘惑する。彼女は身体ではなく、声で男を動けなくしてしまう。

僕が「ふがいない」のは、その時代(高校時代から大学生という、いわゆる青春時代)の男なら感じている気分である。であれば、田畑(あんず)は、どうだったのだろう。

マザコンの夫と結婚し、子どもを「産め」と姑から言い寄られる。

そもそも、どうしてマザコンの男を好きになったのか。あんずにとって、弱い男を支配する必要があったのだろうか。それは、ムラマサという虚像にすがる姿としても現れているのか。

あんずは、快楽を追求しながら社会とは距離を置いているように見える。子どもを作ったり、高校生と遊ぶ前にやることはあるだろう。

しかし、それを夫を含む家族は求めない。

そして、あんずを含む家族もそれを求めてこなかったことは想像できる。

その閉塞した家族あるいは関係を切るために行動を起こす。

あんずは、夫と別れたかったのではなく、自分と決別したかったのだろう。だとすると夫は犠牲者である。

そうした血が流されなくてはあんずはムラマサの所には旅立てない。

そして、ひとり取り残されたのが「ふがいない僕」だ。

そのことだけでも分かったことで、彼はいい男になるだろうという予感を感じた。

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