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2012年12月30日 (日曜日)

夕方の匂いが僕を幸せにする訳

少年が病気の歌手のために何かできないかとツイッターでつぶやいた。

すると思いを同じくする若者たちが動き始めた。

この動きは10年前まではなかっただろう。

携帯電話、スマートフォンが出現する前までは、人と交流を持つためには、直接話をする電話、直接気持ちを文字で伝える手紙、そして、歩いて行って会うことぐらいだった。

だから、温もりが欲しい人は、自分をさらけ出し、相手の懐に飛び込んだ。

もちろん傷つき、傷つけられることも沢山あった。

「つぶやき」は、ココロの声を表に出すような作業であり、そこでは、私も傷つきたくないし、あなたも傷つけないよ、という約束のもとで出来上がった関係がうまれる。

どうしたら傷つかず、そして、温もりだけは感じられるかを、また、自分の世界には入ってきてほしくはないが、絆は欲しいという願望が見える。

そんな漠然とした寂しさを感じていた夜、「星の王子さま」の本の紹介をする番組を見た。

王子は、星に大好きなバラを残して旅に出た。バラのわがままに振り回され、傷心の王子は星を巡り、バラと自分との関係を考えた。

そして、地球に。

砂漠でキツネと「飼いならす」ことを学んだ王子は、星へ帰って行った。

特別の関係になるためには「飼いならす」ことが必要であり、飼いならすためには、辛抱と相手にコミットする勇気がいる。

関わるとは一緒にいる時間と、一緒に何かをすることが大切になる。

それは、つぶやくだけでなできない。

つぶやいた後、一緒に苦労することが、二人の絆を作るのだろう。

想い出は、テレビを観ていてもできはしない。

夜空に光る星や、金色に輝く麦畑の意味は人それぞれ違う。

ただ、私たちの周りにある自然、川の流れ、夕食を作る音や、さわやかな匂いに多くの思い出を持って生きている人は幸せだと思う。

僕にとって一番好きな時間と匂いは、

夕方の匂いです。

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