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2012年7月 7日 (土曜日)

大阪駅

大阪駅の床屋に入った。

髪を切り終え、後頭部を鏡で見せられると、そこには僕の父親がいた。

正確にいうと、父親の後頭部にそっくりの僕の頭があった。

父親は剥げていた。

その頭は丸く、触ると気もちよさそうだった。もちろんさわったことはない。

「なんだ、こんなところにいたのか」という気分だった。

次の瞬間、父親が知らない人に叱られている映像が浮かんできた。

それは、僕が中学生の時だったと思う。

知らないおじさんに叱られている父親はすこし小さくなっていた。

そんな姿は見たくなかった。

だから、背中をじっと睨んでいた。

その背中の上には、まあるい頭だ乗っかていた。

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