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2012年3月18日 (日曜日)

ゆれる

新幹線に乗っている。

新幹線で仕事をするととても集中できる。動いているものの中にいると気持ちが落ち着くのだろうか。飛行機以外はね。

高校生のとき、汽車で通学していた。

学校が早く終わった日は、上野駅から一ノ関行きの汽車に乗った。

その汽車は、木でできていた。そんなことはないのだろうけど、壁もブラインドも木製であり、90度ベンチもほとんど木製だった。

4人掛けのベンチに座ると、前の席には青森からやってきた行商のおばさんがいた。

おばさんの担ぐ籠は高く、重そうである。

ホームには駅弁売りの声が響く。

僕は、ホームでビニールでできたお茶を買ってちびちび飲むことと、冷凍ミカンを食べることで幸せを感じていた。

そのみかんをおばさんにもあげた。すると、なまりのつよいしゃべり方でいろいろ話してくれる。話の内容をほとんど理解することはできなかったが、その声はとても力づよい。

その声を聞きながら、頭を木製の壁につける。

すると、列車のゴトゴトいう音が頭の中に響き、おばさんの声がオペラのように聞こえた。

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