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2012年1月 4日 (水曜日)

会議

病院でカンファレンスを行う。

会議の主題は在宅復帰である。

つまり、家に戻るということ。

これがなかなか大変である。

なにが大変かといって、日本のシステムが在宅指向にないことからくる支援システムの不十分さである。

高度な医療は病院でというシステムは効率的ではあるが、人々のニードには叶っていない。

誰だって、今まで暮らしていたように死にたい。

でもそれがかなわない医療、福祉、保健システムを持っている日本という国は幸せな国なのだろうか。

そんな気持ちで立川談志が最後の落語を自宅でさらっている映像を見た。

これがいい。

なにがいいって、もうすぐ死ぬだろう男がね、力を絞ってしゃべっている。

語りは長屋のおかみさんとおとっつあんの話である。

落語は人間の業の肯定だという。だとすれば、死ぬことだって肯定してしまう所に談志のすごさがある。

今日の会議で一番印象に残った言葉は、「**さんは施設から脱走した経験がある」という話を聞いたドクターが「そりゃいいね」と言ったときの顔。

70ぐらいの先生のその顔が生き生きしていた。

まあ、みんな死ぬんだから、その時は、「いい顔していたね」と言われたい。

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