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2011年12月11日 (日曜日)

認知症の人

アルツハイマー型認知症の資料を取り寄せ読んでいる。

認知症にはついて分けっていることは少ないが、それでも、以前に比べ認知症に対する認知は増している。

私たちは、どこに向かっているのかは、月を眺めるように不安になる。

ある想い。

私は、自分の存在を信じ、自分の言葉を信じ、自分が投げかける言葉がどのように伝わるかを信じて疑わない。

そんな生活を何十年も送ってきたのに、ある日、それも突然、私の言葉が死んでしまう。そんなことってあるだろうか。

自分の言葉が口から出ているのに、それが全然伝わらない。

この口から出るものは言葉なのだろうか。

あの人は、私に何かを伝えようと怒っている。

その怒りは分かっても、その意味を解釈できない。

もうすでに、私は私ではないのか。

私が私であるということはどうしたら証明できるのか。

したいことはあるのにそれができない。

できないのに悔しくない。

できないことがいやなのではなく、そばにいてくれて優しく見つめてくれる人がいないことがさびしい。

でも、そんなことは言えない。

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