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2011年8月25日 (木曜日)

つなげる

ソーシャルワークの仕事の一つに「つなげる」という機能がある。

それは、関係者をつなげるとか、こんがらがっている糸をつなげるとか、そういうイメージである。

その中でも、家族との関係を修復、再構築するという意味で「つなげる」ことも多い。

第三者後見人が就任するという事実は、家族との関係がつながっていないことや、こんがらがっていることを意味している。

その状況を改善することは当初の目的ではないが、つながることができれば、それはそれで本人の利益になり、それ以上に家族の心情にとって大きな影響を及ぼす。

関係があるものが疎遠になるということは、そこに大きな力が加わったことが想像できる。

関係が悪くなったということは、悪くなる前は「よかった」のである。

初めから悪かった状態だとしたら、悪くなったとは言わないし、相手に対する憎しみなどの感情もわかないだろう。

そこには、何かを期待しているものがあり、その期待が裏切られた現象があったのだろう。

特に、親子の場合、その期待値は大きい。

大きすぎるから負担にもなる。

そうした負の感情に変化が生まれる時が来る。

それは、一方の状態が大きく変わった時である。

脳に大きなダメージを受けたAさんは、息子をみるとニッコリ笑い顔になる。

息子にとって、怖いイメージしかなかった父親が笑っている。笑い顔なんか見たことない父親が笑っている。

それは、彼にとって戸惑になる。複雑な気持ちを感じる。

その笑顔をどう受け止めていいか混乱する。

そんな混乱をまったく無視するように、Aさんは笑う。その無防備は子どもの笑顔はそれまでのこんがらがった関係をつなげてしまう。

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