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2011年5月 6日 (金曜日)

山上の静かな世界

「赤い殺意」と「楢山節考」を見た。

楢山節考は83年の作品である。

その前年から、真木にワークキャンプに行き、「映画」がかかった翌年「水屋」が火事で全焼。

そのきれいな「水屋」の姿や、「新屋敷」、そして、田んぼの畔から望む白馬連山を見ることができてうれしかった。

麓から荷揚げをし、水屋の縁側に荷物を下し、差し出される冷たいお茶の旨かったことを思い出した。

ある夏には、廃校となった小学校の跡地で盆踊りを踊った。

まんまるお月さんが出て、タヌキも一緒に踊っているような気分になった。

ある秋には萱場に萱を取りに上がり、刈り取った萱を下す時にちくちくと萱が首に刺さり、その痛かゆいこと。

萱を葺くために屋根に上がると、景色がよく、ちょうど涼しい風が吹いてきた。

夜になると新屋敷以外に明かりはなく、屋敷から3メートルの進むと、そこは闇となる。月の出ない夜は、星明りを頼りに歩くしかない。

目の前にいるものの存在は、気配で感じるしかない。

**さんと、雨戸の上に寝転がり、星を数えた。

いつも無口な**さんが、星の話になるとどんどん話をしてくれ、話が長く、それを聞きながら寒くてふるえた。

時々、足で道を探りながら上の屋敷で長期滞在しているアメリカ人を訪ね、酒を飲ませてもらった。

夜は長く、囲炉裏の火を眺めながら話をすると、物語の世界が始まるような気がした。

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