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2011年5月 3日 (火曜日)

優しい心の花子さん

1分前に聞いた話を忘れる花子さん(仮名)は、困った人だと思われている。

集団生活を送っている花子さんは、世話をする人の云いつけを守れない。

「そんな話は聞いてません」

それはそうだろう。1分前に聞いたことを忘れているのだから。

「で、あなたは何しに来たの?」

それでいて、自分に関係することなら忘れない。

「私はすぐに家に帰りますから」

ちょっと、調子がいいようにも見えるが、それが生きる力だ。

また、花子さんは、人を動かすのが上手だ。

「あなたは優しいのね、素敵な目をしているわ」

相手の力加減をみては、泣いたり、怒ったり、すねたり、脅したりする。

「そんなこと言われると、悲しくなるわ」

初めて会う人には、ものすごい力を出して、すっかり騙してしまう。

「ここはね、・・・・ということになっているのよ、わからないことがあったら何でも聞いてね」

でも、花子さんは人を騙そうとしているんじゃなく、ここちよい生活を送る方法を探しているだけである。

「もう、疲れたから寝るわ、さっさと帰って」

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