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2010年12月15日 (水曜日)

直子

ノルウェーの森(映画)を見る前に、本を再読している。

直子のわがままに僕は徹底的につきあう。

18という年齢を抱える者にとって、わがままな女の子は女神なのだろうか。

僕が高校生の頃、庄司薫を好んで読んでいた。確か中央公論に「僕の大好きな青ひげ」が連載していた。

この頃から、男の子は自分を「僕」と呼んでいた。女の子の前でね。

そして、小説に出てくる女の子はすぐに「舌かんで死んじゃう」と男の子を脅した。

そう脅されると、余計にのめり込んでしまうところが馬鹿なのだろう。

ただ、18という年齢は、不思議な年だ。

閉じ込められた世界から、外に出るにはでたのだが、どこにも行けない。そして、誰に会うのも自由なのに、誰も話をする人がいないという、まったく不自由な年だった。僕だけかもしれないが。

そうした、混乱した世界に生きている僕らにとって、わがままな女の子は世界を開く鍵そのものだった。

だから、あんなにも夢中になって追いかけることができたのだろう。

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