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2010年11月12日 (金曜日)

モダン・ライフ

モダン・ライフ

モダンとライフの間にコロンがある。

これは、石ころだろうか。

映画は、フランス南部の山岳地帯から始まる。たぶん、スペイン国境に近いのだろう。

前方には山々が連なり、細い道が登り、そして、下る。

土地は痩せており、耕作された形跡はない、そして、羊と羊飼いのおじいさんが現れる。

マルセル。

マルセルは、多くを語らない。語らないがカメラの前に黙って座っている。それが、鏡であるようにカメラを見つめる。見つけているうちにカメラの存在さえ忘れているようだ。

かれは、羊を毎日外に出す、そして、小屋に戻す。それだけの仕事の何十年している。

この時間が映画のテーマであるようだ。

彼の人生を語ってもらおうとした監督は、頑固なマルセルを前にしてそれを諦めた。しかし、彼の顔の中にある、瞳の奥にある想いがすべてを語っている。

人生は、そう変わったことがある訳でもない。それでいて、少しずつ動いていることを登場人物は語っている。

一番好きな頑固爺さんは。

信仰心が薄いと言いながら、有名な司祭の葬儀を放映しているテレビをみている。

テレビを見つめる彼を見ている監督の視線がなんともやさしい。

この生活は、モダンなのだろうか?

それとも、私たちの生活がモダンなのだろうか?

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