« 鎌倉ビール | トップページ | クラスを構成するメンバー »

2010年6月21日 (月曜日)

パリ20区ぼくたちのクラス

セーヌ川の北に位置するパリ20区の公立学校(フランスの初等教育は5年、中学は4年、リセと呼ばれる高校が3年)でのお話。

中学と言っても、落第や退学があり、飛び級もあるので、同級生が同じ年でないことが当たり前。それだけでなく、様々な文化や言葉が入り混じる多面性を持った社会がもつ、移民、性、格差、宗教、差別といった社会が抱える問題の縮図がそこに垣間見えます。

子どもたちと教師は戦争をしているかのように、相手の心に言葉を投げかける。

戦いの中で生きる現実があり、その現実に比べれば、クラスの中のやり取りは休憩時間のおしゃべりなのかもしれない。

しかし、そのおしゃべりがものすごいパワーを持っている。

言葉によってこんなにも教師をやりこめる力を持つ子どものパワーに感心する。それだけの力は日本の中学生にはなくなっている。

身近にいる子ども(同年齢の)は、教師にではなく母親に向かって言葉を発し、ものに向かってぶつかっている。ガラスが割れ、襖に穴が開く。

学校という場所やクラスという空間には、言葉を吸い上げる力がなくなっているのだろうか。

手を上げて、みんなと違うことを嫌う。発言をして、違いを出すことを嫌う。

そんな日本の風景とは全く違う解放区がここにはある。

この映画を演じるこども達は、演じることで確かなものをつかんでいる。映画を作るプロセスは、学校で教える以上の知識と経験を与えてくれる。

傷つくことが成長の一部になっているのが青春なのだろうか。

|

« 鎌倉ビール | トップページ | クラスを構成するメンバー »

ゆれる」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 鎌倉ビール | トップページ | クラスを構成するメンバー »