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2010年1月 6日 (水曜日)

先輩から「ここに来ている障害を持った人たちから、私たちは給料をもらっているんだよ。利用者さんを大事にしなくちゃいけないんだよ」と言われました。を考える

さて、この場合、利用者とソーシャルワーカーは補完的関係にあるのか。

確かに、一方は上位にあり、他方は下位にある。

下位にある者は、上位の行動にしたがい、上位にある者も下位の行動に左右されている。

しかし、利用者は上位から一方的に「感謝され」る側に立つ。利用者は、ここの職員に給料をあげているんだから「感謝しなくちゃね」とは言わない。

もし云う言葉があるとすれば、「いつもお世話になってます」だろう。

老人ホームで、利用者から「教えてもらうことが多くあります」という言葉を職員が発することがある。しかし、利用者は職員から教えてもらうのではなく「世話になる」という。

この違いは大きい。

貰うものは給料ではない。

サービスの対価としてお金が渡るだけであり、補完するものは別のものである。別のものを相互に「与え」「受け取る」関係にあるのかどうか。その辺に補完的関係の肝がある。

こうなると、サービス以外で「与え」、お金以外で「受け取る」ものが必要になる。

自分には、仕事上のサービス以外に他者に与えるものがあるのか?

こうなると個人的な能力や資質ではなく、相互関係が重要な要素になる。

一杯のお茶でも、毎日の会話でも、それは可能である。そして、それを受け取る力があって初めて可能となる。

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