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2009年12月16日 (水曜日)

草原の立つ老人

日本に住む中国籍の男性と話をした。

彼は、病気に打ち勝つために自分に厳しく生活してきた。その身体には厳しさを物語る痕跡が残され、それが生きてきた印であり、アイデンティティーとなっている。

彼は中国語の教師であり、英語まじりの日本語を話す。彼の言葉を一つひとつ聞き、必要に応じて解釈し、言い換え、譬える。

彼の人生を理解しようと試みるうちに、自分が癒されていると感じた。

彼は、ベストキッドの空手の先生のような風貌で、僕の瞳をじっと見つめて話をする。その瞳の奥には広州の平原が広がり、風が麦畑を揺らせている。

言葉が魔法のように聞こえだし、心地よい。

最後に、手を握り何かを云っている。

その言葉以上に力強さに圧倒された。

「自分を信じて生きることしかできない」

そんな風に聞こえた。

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