« エネルギーが低いとやさしくなれるのか | トップページ | メンテナンス »

2009年8月22日 (土曜日)

ボツボツのシート

夏場、車を運転すると汗をかくので、涼しくしようと、ボツボツシートを買った。

タクシーの運転手が背中にひいているあれである。

早速、近所の安売りの店で購入。それが、結構な値段であった。

すぐに、車に取り付ける。

見栄えは悪いが、すわり心地はいい。すこし涼しい気がする。

しばらくそれで運転をしていた。

しかし、車に乗り込もうとして遠くから見ると、やはり、見栄えが悪い。そこで、背もたれにTシャツをかぶせる人がいることを思い出す。

古いTシャツを探そうとしたがそれがない。

僕のTシャツは新しいものは妻が着て、古いものは油拭きになっていることが多い。

仕方がないので、大きくて誰も着ないTシャツを探し出す。それを、ボツボツシートにかぶせようとしたが、大きなTシャツでも入らない。

汗をかきながらかぶせていたら、横を通り過ぎた妻が、「無理じゃない」と一言。

それで、諦めた。

そのまま、しばらく走っていたら、今度は、ボツボツがすれ、カスが大量にシートに落ちていることを発見。竹製のボツボツは、こすれると大量にカスが出るらしい。たぶん。何しろ、ボツボツは数百個あるから。

今度は、定期的にガソリンスタンドに寄り、掃除機を借りる手間が増えた。

そうこうしているうちに、車に乗った少年が、そのボツボツ「恥ずかしい」よ、といい出す。

それで、諦めた。

ボツボツを外して、家の中に置いておいた。

数日後、妻の大きな椅子の背中にボツボツが納まっていた。まるで、数年前から当然そこにあるような顔をしている。

「置き場所がないから、ここに置いたのよ」という。

なるほど。

しばらくして、妻が「腰の辺りに変な発疹があるから見て」と言い出した。

「どうしたのかね」と返事をする。

翌日、「肩の辺りも赤くなっているから見て」という。

2人の視線はボツボツに向った。

そして、いま、ボツボツは、ベランダの隅でひっそりとした生活を送っている。

|

« エネルギーが低いとやさしくなれるのか | トップページ | メンテナンス »

ゆれる」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« エネルギーが低いとやさしくなれるのか | トップページ | メンテナンス »