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2009年5月 1日 (金曜日)

パ・ラ・ダ

イタリア映画際に行く。

「パ・ラ・ダ」

パラダとは、ストリートチルドレンのサーカス団の名前。

作品の紹介には「心がすさんだ子どもたちが、一人の外国人との出会いによって人間性を取り戻す、実話に基づいた感動作」とあった。

チャウチェスク政権が崩壊し、ルーアマニアの政情が不安定になり、経済の沈滞、政情不安が広がり、貧困が子どもに覆いかぶさっている状況が見える。

そうした社会にあって、「心がすさん」でいるのは子どもではなく、社会の状態が一番弱い子どもに現れているだけだろう。

映画では、施設から逃げ出してきた子どもたちが、生活の糧を得るために都市に出てきた。住処としてマンホールの中を選んだ。

施設では「殴られる」と子どもが言う。大人が子どもを収容する施設でさえ、充分な職員を確保できず、子どもが脱走するままになり、脱走した女の子が暴行され殺される。

子どもたちは生活のために身体を売り、お金を盗み、路上で生活する。苦しい生活を紛らわすためにシンナーを吸う。

そんな劣悪な環境の中かに飛び込んだ青年はNGOの職員と共に子どもの自立を支援する。

まさに、ソーシャルワーカーとして働く。

彼のアプローチはユニークだ。

ピエロとして子どもに接近する。アコーディオンを操り、子どもの内面を揺さぶる。さらに、悪臭が漂うマンホール生活を共にしようとする。

しかし、殆ど巻き込まれてしまい、事件が起きる。この辺の距離の取り方は非常に難しいものがある。

また、ソーシャルワーカー実践としても興味深い。

彼自身がどうしてストリートチルドレンに興味を持っているかを映画では詳しく語っていないが、彼を動かす動機には興味をもった。

そして、彼は、自立のためにサーカス団を結成する。

たしか、スペインにもベンポスタ子ども共和国といものがあり、子どもが中心となりサーカス団を結成して活動をしていた。

30年ほど前にバンコクのNGOの職員と一緒に行動したことがある。そのNGOは、農村から出てきたストリートチルドレンを保護する活動を行っていた。

農村の貧困により児童売買、児童労働、児童買春が行われていた。

特に、子どもの労働環境は劣悪であった。

その子どもたちが再教育できる施設にも足を運び一緒に生活をした。

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