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2008年12月14日 (日曜日)

サンタクロース

ウチにはサンタクロースは来なかった。

サンタクロースはテレビで見たことはあるが、ウチには来なかった。

今日、椎名麟三の「ユーモアについて」を読みながらそう思った。

昭和27年にも、サンタは街に溢れていた。

その頃の町には、交通違反で巡査に引っ張られていくサンタがいたそうだ。

ウチは、街から離れていたから、サンタが来なかったのだろう。

それでも、長靴に入ったお菓子を貰った。

椎名は云う。

サンタクロースのあの顔は、無道徳で哀れだと。人間の弱さを持ち、それでいて憎めないものを持っていると。

サンタの一番の特徴は、あの袋だ。袋を持たないサンタは、ただの酔っ払いだ。

しかし、その哀れな酔っ払いも、あの袋を持ったとたん、空を飛んでもおかしくない不思議な雰囲気を醸し出す。

しかし、彼は、何もしない。そして、袋から何も出さない。

袋も持っているだけだ。

そう、袋から何かを出しているサンタを子どもたちは見ることはない。

プレゼントはそこにあるだけだ。

それも見つけられるのは子どもの力だと思う。

サンタはただ酔っ払って、袋を持っていればいい。

あとは、子どもの想像力がプレゼントを作り出す。

ウチに、サンタが来なかったのは、僕に力がなかったからだ。

そう、ウチにもサンタクロースはたしかにいた。

どんなプレゼントが欲しいか?

来てくれるだけでいい。

もう、ずいぶん待っている。

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