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2008年8月 2日 (土曜日)

死と身体

「死と身体」-コミュニケーションの磁場=内田樹 医学書院

「死者がいる」とはへんな言葉だと内田はいう。

死んでしまったら、いなくなるのに、「いる」ように語り合う。

この本を購入したのには訳がある。

最近、墓のことを調べていたので、どうしてもこういうタイトルの本に目が行く。

墓は奥が深い。といっても、穴を掘るわけではない。

墓石というものがある。

あの石は、石であるのに石ではない。だから、石のように扱ってはいけないという。

どうしたら石になるのか。

石にするためには、「魂抜け」をする必要がある。

つまり、石に宿りついた魂を抜かないといけない。

そう考えると、いろんなところに魂は宿っている。

また、石の下に埋葬した身体も複雑だ。

骨は、勝手に動かしてはいけない。骨を動かすには行政の許可が要る。

しかし、土と化した場合はそうではない。

骨と土の違いは明らかなようで、かなり微妙である。

骨や石の魂は、時間が経つと自然に吸収される。それは、土となり、木となり、大気となり、雨になり、私たちは、そのエキスを飲む。

そう考えると、墓の見方が違ってくる。

あの暗い墓場にこそ、生命のはじめが眠っている。

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コメント

…で、内田樹の本はどうでしたか?
わたしは結構好きですが、「死と肉体」はまだ読んでませんので。

投稿: kaseichan | 2008年8月 8日 (金曜日) 00:25

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