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2008年7月 5日 (土曜日)

立ち止まる

東京に居ると空を見ない。

九州や東北の空と同じ空なのに、その色や大きさが違うように感じる。

都心では警官が人々を睨み、若者は携帯を覗き、誰もそこにある空を見ない。

だから、UFOが来ても誰も気がつかない。

空を見るためには立ち止まらなければならない。それに、目は顔に付いている、顔は頭の前方にあり、空を見るためには仰け反らなければならない。

僕らが空だと認識しているあの青いものは、空の裾だ。ホントウの空と対面するためには、人間は、寝転がらなければいけない。

今日、朝早く起きて、自転車を転がした。

50キロ走った頃、僕も転がった。

地面ばかり見ていたその時、地球がひっくり返って、地面が青くなっていた。

いや、それは空だった。

空が僕の下にあった。

大きくため息をつき、そのままじっとしていた。

吸い込まれそうな空を見ていると、ここがどこなのか分からなくなった。

それから、

迷子の気持ちで家に帰った。

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