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2008年7月16日 (水曜日)

蟹ダンサー

駅前で歌を歌っている若い人(たぶん)がいるけれど、ほとんど人が集まっていない。

それが疑問だったが、今日の新聞を読んでいて、その謎が解けた。

はじめに、駅前で歌を歌った人はすごい。しかし、次に歌う人は、その真似でしかない。

もともとマネなんだから、うまく歌おうとする。

そんなマネ歌が、電車を降りるとどこでも聞こえるようになると、それは、電車の音と同じように、BGMになってしまう。

ダンスだってそうだ。

芸実的なダンスはすごいが、非芸術的なダンスもまた、すごい。

もし、しんゆりの駅前で、蟹を持ったダンサーがJBの曲に合わせて踊っていたら、絶対に足を止める。

そして、最後までその「ダンス」を見るだろう。

日常の場面に飛び込む芸術は、非日常性が高くなくては面白くない。それを見て、聴いて、感じて、「なんだろう?」と思い、足が止まる。

そういう意味では、いま注目している歌手は、異様に恥ずかしそうにしながら、とても小さい声で歌う気の小さな可愛い女性だ。

近くを通り過ぎても、その声は聞き取れない。

それが、歌なのかもわからない。

どうして、そんな恥ずかしがり屋の女性が、人通りの多い場所で、歌を歌っているのか、その光景はとても「変」だ。

その変な雰囲気が忘れられない。

ただ、立ち止まって聞こうとすると、歌を止めてしまうから困る。

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