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2008年6月 9日 (月曜日)

東京島

桐野夏生は残酷な作家だ。

しかし、それはそのまま東京の姿を現しているから、読者は目を離せない。

無人島に漂着した男女。そこに、日本を逃げだした若者。国を捨てて生きるアジア人、それら、ごちゃごちゃした人間が入り混じり、無人島の生活が始まる。

ごちゃごちゃした島を、島民は「東京島」と呼ぶ。そこは、無人島ではあるが、中身は東京と同じ様相をしている。

人間がいなければパラダイスの島も、人間が住み始めると環境や生態系が変わる。それは、無人島が有人島になるということらしい。

帰りの電車の中で本よ読みながら寝てしまった。

目が覚めたとき、電車に乗っていて安心した。しかし、よく考えると、「東京島」と今の東京では、どちらが人間が住みやすいのか分からなくなった。

無人島に住むとしても、この本は持っていかない方がいいだろう。

「東京島」=桐野夏生=新潮社

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