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2008年4月26日 (土曜日)

声に出す

五木寛之の「養生の実技」を読んでいる。3回目。

五木さんは、いつもの調子で、「人間は死のキャリアとして生まれてきた」といい、死と向きあいながら人間らしく生きる実技を語る。

頭を洗わないのにいつも真っ黒な髪をしているところが僕の憧れだ。

本の中で、「・・・と言う」、と声に出して何かを言うことを推奨している。

実際、話をしていても、そのとき必要なことは言っていても、一人で「声に出す」ことは少ない。

話というのは、相手との会話である。

一人で声に出して言うとは、自分との会話である。

これがなかなか難しい。独り言ではなく、大きな声を出したい。

「声に出して読む日本語」という本が売れたが、読むのはそれほど難しくない。それなりに意味はあるだろうが、ここで言っているのは、自分に向かい声をだすこと。

実際にやってみるとわかるのだが、かなり恥ずかしい。

「おれ、大丈夫だろうか?」と感じる。

車の中で、大声で歌う人はいるが、自分に向かってしゃべっている人がいたら、かなり怪しい。

これはどうしてだろうか。

一人暮らしが長い人の話を聞くと、「自分とのバランスをとるために自分に向かって話しかける」という人がいる。

助けが欲しいときに自分に声を掛け、励ましているのだろうか。

そういえば、「祈り」は、声に出す。

黙っていても聞かれているにも関わらず、声が出る。

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