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2008年2月 9日 (土曜日)

午後4時が危ない

白いズボンを履いて本を読んでいる。

白パンはキツイ。

「あんたは、これまでにいろいろなものを失ってきた。あんたは失うたびに、そこに別の何かをくっつけて置いてきたしまたんだ。まるでしるしみたいに。あんたはそんなことするべきじゃなかたんだ。あんたは自分のためにとっておくべき物までそこに置いてきてしまたんだな。そうすることによって、あんた自身も少しずつ磨り減ってきたんだ。どうしてかな。どうしてそんなことしたんだろう?」と、羊男が聞く。

僕は「わからない」と答える。

老いるということは、色々なものを置いてきたり、失ってくることかもしれない。

そして、行くべき場所が無くなってくると、羊男が見えるようになる。

しかし、それは「死」ではないと村上春樹はいう。

突然母親に電話を掛けたくなった。

「最近どうしている?」

「なにもしてやしないよ」と返ってくる。

「そう」

「4時ごろになると、変な気分になる」と

「どんな気分?」と聞く。

「隙間が空いているような気分」だという。

「怖い?」

「大丈夫だよ。犬もいるし」

「そう、犬はいいよね、嘘をつかないから」

「ああ、テレビのゲームで暇をつぶして、時間が過ぎるようにしているよ」

「そうかい」

「そうだね」

電話を切る。

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