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2007年11月14日 (水曜日)

待つ

高校時代つき合っていた女の子がいた。

彼女に待ち伏せされ、手紙を渡された。
その手紙を読まずに、立ち話をした。
次第に、意気投合し、友達のように馴れ馴れしく話し始めると、手紙を返せという。
さっきの手紙の気持ちは変わったから、返せというので返した。

今度、どこかで会おうと約束して別れた。

1週間後、待ち合わせ場所に行ったが彼女は来ない。1時間待って帰った。

家に帰ると電話を貰った。
約束を破って悪かったと謝る。今度は必ず行くからと1週間後に約束をした。

約束の場所に行き、待った。2時間待った。
やはり彼女は来なかった。待ちながら、きっと来ないだろうという気がした。それでも待つのは辛くなかった。来ないだろうという気がしたからだ。

やはり、その夜電話があった。
「ごめん」と謝り、次回の約束をした。

今度は、待つのが楽しかった。
来ないだろうと確信が持てた。来たらどうしようとさえ考えた。
ステーションビルの屋上はいい天気だった。
ソフトクリームを食べながら、のんびりと小春日和を満喫した。

待つことは、辛くない。
来ると思うと辛いが、来ないだろうと思って待つことは、別の楽しさを生む。

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コメント

素敵です。

投稿: 三度登場 | 2007年11月15日 (木曜日) 13:30

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