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2007年5月25日 (金曜日)

敵は手強い

リバースモーゲージの融資を受けようと銀行に出かけた。
商品として取り扱っている主な金融機関は2店ほど。
1店は、年齢の点で断られた。80歳を越えている場合は融資できないという理由。その根拠を聞いても明確な回答はなく、「そうなっていますから」と言うだけ。
高齢社会で、商品としての価値が高まっていることを考えると、検討の余地はあるように感じる。担当者も、そう感じているが、「いかんせん・・・」と口ごもってしまった。
もう一つの銀行に行く。
①自己名義の戸建に住んでいる単身、あるいは高齢夫婦。
②契約時に60歳以上である。
その他の融資条件はクリアしているが、
③契約時に判断能力を有している。
という項目に該当しない。
判断能力がないことで成年後見人が付いており、後見人が本人の財産を処分することも(必要があり、裁判所の決定があれば)法的に問題はない。
判断能力がないことにより、本人に代わり契約行為を後見人が行なう社会にあって、こうした条項を変更しない銀行の姿勢が問題である。
担当者に、「物件の価値があり、支払いや契約になんら問題がなく、銀行としてもそれなりの利益がある。更に、銀行の社会貢献事業としても位置づけられ、マスコミに取り上げられたり、宣伝効果も期待できるんじゃないの」と言ってみたが、担当の若いお兄さんには銀行を変えようとする野心はないようだ。
「銀行マンとして、新しい商品を開発し、市民のニーズを掘り起こし、さらに、社会のためになる仕事をするってことは、一番の醍醐味じゃない」と言ってみたが、無駄だった。
「あなたの、お父さんやお婆さんが、一人で暮らしていて、年金の額が少なく必要な介護が受けられない。しかし、資産価値のある土地がある場合、それを有効に活用したいと思わない。心情的にはそう思うでしょ」と、だんだんおじさんの愚痴にようになってきた。
「まあ、心情的にはそうですが」と、大人の回答が返ってきた。
大きな組織のなかで歯車のようにしか動けない苦しさがあるんだろうが、何かを変えていこうとする前向きの力は出てこなかった。
完敗であった。

追記)銀行マンに。「・・銀行の理念はなに?」と聞いてみたが、「・・・・」と回答なし。

銀行は理念も持って事業を行っていないのだろうか。なにか、理想をもって仕事をしていないのか?

なんとなく寂しい気持ちになった。

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