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2007年5月11日 (金曜日)

ハードボイルドな夜

「ロング・グッドバイ」を読み終えた。
翻訳ものは苦手であった。
何しろ、登場人物の名前を覚えられない。登場人物一覧を時々ひっくり返して、「そうか」とガテンする。
普段の生活でも人の名前が覚えられない僕が、「シルビア・レノックスはハーランポッターの末娘で、テリー・レノックスの妻なんだよな」と確認した後、「リンダ・ローリングは、シルビア・レノックスの姉で、夫はシルビア・レノックスの主治医をしている医師のエドワード・ローリングなのか」と。
これが、「青木さんは、お父さんと一緒に住んでいて、お姉さんが京子さんという。京子さんの夫は、青木さんの主治医をしていて名前が次郎さん」と、これなら分かりやすい。
しかし、義男さんがピストル持ったり、パイプをくわえたり、カクテルを飲んでも似合わない。
日本の探偵は、シャル・ウィ・ダンスに出てくる柄本明がいいところ。(柄本明が出てくるまでに18分かかった。まったくイヤになる)
柄本明は、殴り合いをしたり、女を抱いたりしても似合わない。(失礼)
こんなめんどくさい翻訳ものも、村上先生の手にかかると、最高の小説となる。
本を閉じると、フィリップ・マーローのように、洒落た台詞を言いたくなった。
妻に
「今日は、月が僕らを呼んでいるから、バルコニーに出て、二人でカクテルでもどうだい、ベイビー」といってみた。
「そんなことはいいから、早く風呂を洗ってきて」
といわれた。
「分かったぜ、ベイビー」といいながら、ズボンをまくった。

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