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2007年4月30日 (月曜日)

自分捨ての旅

団塊の世代は自分探しが好きだが、時代は自分捨ての旅だ。
自分捨てのスペシャリストは、大仏博士のみうらじゅん氏。
自分捨ての旅は簡単である。ある日、ふと、自分を捨てようと決める。それも「なんか捨てたいね」と頭に浮かんだら、旅に出る。
旅といっても、どこでもいい。とりあえず、汽車に乗る。たとえJRや小田急であっても、「汽車に乗っている」と思うことで、自分が旅に出ているような気分を味わう。この何でも味わうというところが大事。
しばらくしたら、途中の駅で降りる。行き先が決まっていないから、どこで降りても途中になる。駅におりたら、とりあえず北に歩き始める。どうして北かというと、なんとなく何かを捨てるときには北の方が似合うような気がする。
お腹が空いたら、食堂に入る。レストランではなく、食堂がいい。そこで、カツ丼なんかがつがつ食べない。食堂のおばさんに「自分を捨てにきた」とは言わず、「いい天気ですね」とかなんとかいって、店を出る。店を出たら、近所の公園のベンチに座り時間をつぶす。何しろ、自分を捨てること意外に目的がないから、とりあえず時間をつぶすことになる。
そのうち、時間をつぶしていてもしょうがないという気分になってくる。そして、自分を捨ててもしょうがないという気分に襲われる。
そうしたら、そろそろ家に帰ろうかと、急にベンチから立ち上がり、ジュースを買って電車に乗る。帰りは汽車ではなく電車に乗る。それも、各駅でなく急行で帰り、夜の連続ドラマに間に合うようにする。
そう、自分を捨てられないと気づいたからって、日常が変わる訳ではない。
かといって、自分を探そうなんて決して思ってはいけない。
たまに自分捨ての旅に出ることでバランスを取りながら生きていくことがトレンド。

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