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2007年3月 7日 (水曜日)

基地

「20世紀少年」を読んでいる。
仲間と原っぱに基地を作る話が、物語の重要な要素になっている。
僕も、小学生の頃、空き地に基地を作り、そこで、食事をしたり、本を読んだりして時間をつぶしていた。
工事用の廃材置き場になっていたので、基地にはもってこいの場所が用意されていた。
玄関(そう呼んでいた)から、靴を脱いで基地に入る。身体を折り曲げて、奥に進むと広い空間ができている。天井もあり、壁もある。学校から帰ると少しずつ作り上げた基地で遊ぶのが楽しかったと書きたいが、そうでもない。一人の世界はとても辛いものがあった。それでも、ひとりで過ごした。
それから20年ほど過ぎてから、また、木の上に基地を作った。
今風に言えばツリーハウスのようなものを作った。中々の作品で、風が吹くと基地が揺れて気持ち悪くなるほど木と一体になれた。
子どもの施設で働いていたが、子どもより僕の方が毎日木に登っていた。
仕事が無かったので、木の上にある基地で、時間をつぶしていた。
時間をつぶすような生活は今も変わらない。しかし、後から想いだすと、そうした無駄なことばかりが思い出になっている。
世の中は若者の為にあるように動いている。消費する中心は若い女性なのか。若いということは時間を持っていること、時間はお金を生み、お金を消費する。
高齢者は、時間を持っていた。その時間は思い出として残っている。そんな思い出と現在とを一緒に生きても楽しいんじゃないかと思う。
老人が、役に立つようなことをするだけじゃなく、役に立たない無駄な時間を過ごすために基地を作ったら、けっこう夢中になるんじゃないかと思う。

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