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2007年2月24日 (土曜日)

田舎からオカンが東京に出てきた。
乗り換えの大宮駅が変わってしまいまごまごしていた。近くにいた人に聞いてみるが、誰も「分かりません」と言うばかり。
駅はかなり混雑していて、人がぶつかってきた。よろけてしまった所に、日本人じゃないお姉さんが「だいじょうぶ」と声を掛けてきて体を支えてくれる。
そのまま、手を引かれ電車に乗り込む。車内でもしっかりと手を持ってくれる。「日本人より親切だ」と感心して、二つ持っていた飴を一つあげた。次の駅でその女性は降りていったので、手を振って「ありがとう」というと、「シェーシェー」と返事が返ってきた。
オカンは、手を下ろしたが、腕がなんとなく軽くなっているので時計を見ようと腕をまくったら、あるはずの時計がなくなっている。急に怖くなった。
そんな電話が掛かってきた。
その時計はね、「・・おばちゃんの形見なんだよ。くやしー」としきりに悔しがっている。それに、「後で舐めようとした美味しい飴をあげたことがもっと悔しいよ」と、時計より飴を盗られたことの方を悔しがっている。
暫く興奮が収まらず、そのうち「・・おばちゃんが助けてくれたんだね」と納得すると、自分の言いたいことだけいい、電話を切ってしまった。

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