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2007年1月 6日 (土曜日)

どろろ

「どろろ」を読んだ。
1967年8月から1968年7月にかけて少年サンデーに連載されていた作品。
僕は、小学校6年から中学1年。その時代、親父が少年マガジンと少年サンデーを毎週買ってきてくれた。本棚には、マンガが毎年52冊並んでいた。
「どろろ」は、怖いマンガだった記憶がある。
記憶では、父親に身体の48の部分を妖怪に売られた赤ん坊が生まれる。母親にも捨てられた赤ん坊(百鬼丸)が、成人して妖怪と戦い、妖怪を倒すと自分の身体の一部が生えてくる。
つまり、百鬼丸の物語である。どろろとは、百鬼丸にくっ付いてくるこそ泥の名前。
何十年ぶりに読み返してみると、百鬼丸が妖怪を退治する物語と思っていたが、妖怪の怨念の物語の様である。
妖怪にはそれぞれ、妖怪となった事情がある。それに、妖怪は人間のこころのスキマに入り込んだ「悪いもの」の塊だ。つまり、妖怪は人間が創り上げたものであり、その時代が必要としている生き物である。
時は、戦乱時代。食べるもののなく、大名から搾り取られて貧しい人々は死んでいく時代。その、時代にあって、妖怪は人々の心の中に入りやすい。世の中妖怪ばかりの時代だった。
妖怪退治をする百鬼丸を見ていると妖怪以上に恐ろしく見えてくる。いわばブッシュのような顔になっている。
その点どろろは、悪いことをしては失敗し、殴られ縛られても決して懲りない。甘えん坊でいたずらで、どうしようもない人間らしさを感じる。
そして全巻を読み終えて発見したことは、どろろは誰もやっつけていないという事実。いつもやられる一方。
どろろは人間代表として登場していると思うんだけど。どうだろう手塚先生。

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