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2006年12月12日 (火曜日)

問われる、ほんとうの豊かさ

M市後見人連絡会に出席した。
M市は後見に対して積極的な姿勢で取り組み、首長申し立てが40件を数え、財産が少ない被後見人に代わって行政が報酬付与の支援を行なっている。
僕も、M市の後見等を2件、申し立て中の案件が1件、その他の支援1件を抱えて、いろいろ担当者にはお世話になっている。
行政が積極的だと、担当者も理解があり、業務を進める上で心強い。

今日は、M市の市長申立てにより後見等を受任している弁護士、行政書士、社会福祉士等が出席して情報交換を行なった。みな、被後見人の生活を豊かにしようと頑張っている専門家であり、同じ気持ちで取り組んでいる仲間がいるだけで安心できる。

 

その中で感じたことは、成年後見制度はこれから成熟する制度だということだ。世の中が高齢化に向かい、契約社会ではどうしても必要な制度であることは認識されてきた。また、この制度は、財産を管理だけが期待されている訳でなく、本人の豊かな生活の保障が期待されている。

 つまり、ほんとうの「豊かさ」とは何かが問われている。
安倍さんが、「美しい日本」というとき、「うつくしさ」とは何かが問われるように、今の日本で「豊かな生活とはなにか」が問われていると感じる。
それは、被後見人だけの問題ではなく、私達が豊かに暮らしているかが問われている。
そう感じた。

 そうして見た場合、成年後見の課題は私たちの課題でもある。消費者被害の問題も、いじめの問題も、家族の問題も、格差社会の問題も、ニートも、少子化も、環境問題も、今の社会の問題が成年後見の課題とクロスする。

 私達の社会が豊かでないのに、被後見人の生活が豊かになることはない。
 そう考えて見ると、銀行が硬直化しているのもうなづける。
 施設での生活は理想の生活でない。

 銀行や企業は、人を見ていない、お金を見ている。それも、競争に勝てる人の金を。
 施設は、生活の場所ではない。箱である。
 どうしたら施設から被後見人を社会に返せるだろうか。それが後見人の一番の課題だと思っている。だって、施設に入りたい人が5パーセントもいない時代に、後見人を施設に入れるのは問題がある。しかし、一方で、施設の順番を待っている人が何万人もいるのが日本の現実である。

それが、今の日本の「豊かさ」なのだろう。


 

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