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2006年12月 3日 (日曜日)

幸せを食べる

オカンが退院した。
と、思ったらすぐに救急車で入院していたと知った。
親戚の伯母さんの家に厄介になっている。電話すると「心配ない。来なくていい」という。
そういわれると余計に心配になる性分だということを知っているのかと思う。
会いに行く。
話をしているうちに、オカンに説教をしていた。
いつもなら「うるさいね」というのに、今日に限って、「わかったよ」という。
そういわれると寂しい気分になる。
「偉くなったもんだね」と伯母さんに言われ恥ずかしくなる。何せ、全然偉くなっていない。二人の老女は、子どもの世話にはならないという話を始めた。老人ホームに入るから、「どこかいいとこない?」と聞く。
そこで、老人ホームに入らないで、「家で苦労しながら暮らすほうが幸せだ」と親切丁寧に説明してやった。
子どもに世話にならない=老人ホームという短絡的な考えをどうしたらいいのだろうと思う。だれかの世話にならずには生きていけない。生きている以上は誰かの世話になっている。世話になってもいいという世の中になって欲しい。
そういえば、子どものとき「人に迷惑をかけるような人間になるな」といわれた。世話になる=迷惑な人間なのだろう。
そんなことを考えていたら、ヨボヨボになったら「山に捨ててくれ」と言い出す。今時、粗大ゴミでも山に捨てられないことを話してやる。
まったく、老女が暇だとろくなことを考えない。
そんな余計ない口を利けるぐらい元気になったことを喜んでいると、「じゃあね」といい、さっさと帰れと手で追い払うような仕草をする。
これから二人で美味しいもんでも食べるのかと聞く。
「そうだ。食っているときだけが幸せだ」という。

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