« 影の薄い父 | トップページ | それでも相談しますか »

2006年10月 9日 (月曜日)

迷子

藤野千夜さんの「ルート225」を読んでいる。

昨日見た映画の原作本。

エリコとダイゴが迷子になるシーン。

迷子というのは子どもにとって、そら恐ろしいことだ。僕は、少年時代から人のいうことを聞かなかったから、よく迷子になった。

一度、小学生のとき、たぶん2年生ぐらいだったと思う、迷子になった。

親戚のおばさんの家に泊まっていて、おばさんと近くのスーパーに買いもに行った。しかし、買い物がつまらないので、おばさんに黙って一人で帰ってきた。

スーパーを出て、おばさんの家に向かおうとした時、すでに、迷子になっていた。

それから、どこをどう曲がったのかは全く覚えていないが、夢中で歩いていたら、突然おばさんの家が目の前に現れた。それは、そこにあるべきではないのに、出てきたといった感じ。

ていうか、たぶんエリコと同じで、本当は前の世界とちょっと違う世界に来てしまたんだと思う。

(「ていうか」は、エリコの口癖)

それから、ずっとこっちの世界で生きている。

青年になって、たぶん20代の半ば、タイの田舎で迷子になった。

子ども村に滞在している時、近くでお祭りがあるというのでピックアップトラックで連れて行ってもらった。車で30分位飛ばして寺に着いた。

何時間か居て、つまらなくなったので、一人で帰ることにした。

寺を出ると迷子になった。実際は子どもでないので、迷い人。

言葉も分からないから、道も聞けない。それに歩いて帰れる距離ではない。仕方がないので、ヒッチハイクをすることにした。

車を止めて、たぶんこっちの方角だろうという方に向かっている車に乗った。

トラックは砂埃を巻き上げ猛スピードで走る。どんどん知らないところに連れていかれ、突然、車が止まった。

ここで下りろという。仕方なく車から降りた。

それから、とぼとぼ国道を歩いていたら、突然村が現れた。

また、別の世界に来てしまった。

そう考えると、これまで、違う世界に何度も来ている。しかし、初めの僕が生まれた世界には二度と戻れない気がしている。

このまま、違う世界をさまようしかないんだろう。

ていうか、家に帰って誰も居なかったら、その時は、一人で旅に出ようと決めている。

誰も居ない家にいる必要はない。家族を探して世界中を旅することにしている。

今のところ、旅に出なくてもすんでいる。

ただ、いつでも旅に出られるように身体だけは鍛えている。

|

« 影の薄い父 | トップページ | それでも相談しますか »

あいまいの知」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 影の薄い父 | トップページ | それでも相談しますか »