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2006年9月29日 (金曜日)

サンタは歌がうまかった

毎朝FMラジオを聞いている。

結婚してから、朝はテレビをつけずにラジオを付けている。結婚当初はテレビが無かったときもあった。

ここ10年程は、JWAVEを聞いている。朝の声はジョン・カビラさんが我が家の目覚ましとなっている。そのカビラさんが今日でお別れ。月曜から目覚めが悪くなりそうで困った。

JWAVEが開局して18年になるという。

18年前の12月24日、はじめてJWAVEを聞いた。

車の中で。しかも、隣にはサンタクロースが座っていた。

そのころ養護施設に勤めていた。施設では、クリスマスプレゼントをサンタクロースが配っていた。その年のサンタクロースは、施設に入りたての高校生だった。街中にあるグループホームまでサンタを送迎する役をすることになった。

彼女(もちろんサンタのこと)は、トナカイとの折り合いが悪く、サンタの国から逃げてきた。国のことはあまり話したがらず、無口だったが、サンタの洋服に着替えると急に楽しそうな顔になり、おしゃべりになった。

施設にいるのは来年の春まで、大学に行きたい、勉強して自立した女性になりたい(もちろんサンタとしての自立だろう)と熱く語っていた。

「ねえ、さいとう兄さん(サンタからはお兄さんと呼ばれていた)。ラジオ掛けてよ。JWAVEがいいな。余計なことを言わないで音楽だけ流すから」とサンタからの注文が入った。

サンタは、余計なことをいう大人が嫌いなようだった。僕も「余計なことをいうサンタは嫌いだ」といってやったら笑っていた。

その頃JWAVEは試験放送だったのか、音楽中心でDJの喋りは少なかった。

何の曲か忘れたが、窓を開けてサンタクロースと歌いながらのドライブは、夢の国を走っているようで素敵な時間が流れた。

街の人間達は、サンタと一緒の僕を羨ましそうな顔で見ていた。

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