« 冷人 | トップページ | 人生を2度いきる »

2006年7月 8日 (土曜日)

これが僕らの道なのか

子どもに「暗い」と言われながら、五つの赤い風船の「血まみれの鳩」を熱唱する。最近NHK・BSでは、団塊の世代を意識した番組構成が多いような気がする。

子どもは「血まみれの鳩なんて最低だね。だって鳩が血まみれで死ぬんでしょ」という。そうなんだ、そんな歌ばかりだったんだ。

赤い風船の解散コンサートを日比谷の野音で見たのは高校生だった。学校帰りに制服で出かけた記憶がある。

加川良、岡林信康、加藤和彦、遠藤賢治、斉藤哲夫、山本コータロー、なぎら健一が出演していた。斉藤哲夫の、「吉祥寺」が頭の中で回る。「きちきちきち、吉祥寺」

昨日なにを食べたかは忘れるのに、30年以上前のことを思い出すのは不思議だ。それに歌詞は3番まで覚えている。

赤い風船の歌はその後タイで熱唱することになる。

カンボジアとの国境、小学校の教室で、現地の人大勢と日本人一人という状況。多分、日本人が来たので宴会を開いてくれた。

みんなで酒を飲み歌い踊った。最後に、「お前も歌え、日本の歌をうたえ」と言われた、たぶんそんな風な雰囲気だった。日本人として、僕には歌える歌がなかった。熱唱して、踊り出したくなる歌を持っていなかった。

そのときなぜか、「おー今も昔も変わらないはずなのに、なぜこんない遠い ほんとのことを言ってください これが僕らの道なのか」と歌った。歌いながら踊り、踊りながら涙がでた。それから調子が出てきて、現地の民謡を替え歌にして、三波春夫の「世界の国からこんにちわ」を歌い、踊り、飲んだ。

たのしい夜になった。

去年、中野ゼロホールで、西岡たかしのコンサートに行った。開演前、広いホールに座っている人は、30人ほど。演奏の途中で灯りが付き、会場の真ん中に集められた。ばらばらに座っていた観客は、中央に集められ、なぜか「よろしく」と挨拶を交わした。

余りに少ない観客、一人で三人分くらい拍手をしないと盛り上がらず、とても疲れた。横に座っていた人と目が合いすぐに友達になった。そうでもしないと気まずい雰囲気だ。

しかし、これはこれで印象深いコンサートになった。

|

« 冷人 | トップページ | 人生を2度いきる »

あいまいの知」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/160222/10838699

この記事へのトラックバック一覧です: これが僕らの道なのか:

« 冷人 | トップページ | 人生を2度いきる »