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2006年6月26日 (月曜日)

ナゲキバト

本をあげるのは難しい。

その難しさは二つある。

一つは、アイスクリームやチョコレートをあげるようには行かないこと。そこには、自分の価値観が入っているから、自分を見せるようなものであり、「自分を知ってほしい」と云っているような所がある。

だから、大好きな人には本をプレゼントする。そこには、「私のことを分かって」という意味が込めらられている。

もう一つは、関りということ。本をプレゼントするということは、あなたと深く関るということだったり、その関係を引き受けると云うことだったりする。

若い頃は、人を傷つけ、自分も勝手に傷ついた。誰とでもコミットメントした。それが、大人になるに従い、他人との距離を取る事を「大人のルール」のように感じ、深いコミットメントをしなくなってきた。

傷つくことが怖くなったんだろうし、不安(家族評価によると)から回避するようになったんだろう。

今朝、事務所の郵便受けに本が届けられていた。「ナゲキバトーあすなろ書房」。作者のラリーは僕の兄の世代だ。

ラリーは、両親を子どもの時なくし、祖父のポップに育てられる。

ポップの偉いところは(僕はそう思う)、ラリーに精一杯コミットメントするところ。分かるとか分からないとか、自分の責任だからと考えるより先に、自分の生きかた(たぶんポップにはこれ以上の生きかはできなかったんだろうが、とっても素直な生き方をしている)を見せている。

第9章の初めにこんな言葉がある。

生きていることは、さまざまなことがある。

とんでもないできごとにまきこまれたとき、人は激流に投げ込まれた小さな石ころのような気分を味わうものだ。

石ころは最初は流れにもまれ、あちこちに叩きつけられながら押し流されるが、やがて流れのゆるやかな水底に居場所を見つけるだろう。

そのころには叩きつけられた痛みも消え、なめらかな丸石になり、水もこんどは静かに石の上を流れていくにちがいない。

本をありがとう。

本を贈ってくれた、あなたの笑顔が見えます。

僕も、ブログを書くことで、知らない誰かと、コミットメントしたいと思っています。

追記)因みに、アメリカのじいさんの本では、

「エリック・ホッファー自伝」:作品社:E・ホッファー、2200円

「101歳人生っていいもんだ」:飛鳥新社:ジョージ・ドーソン 1700円

が好きです。

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