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2006年4月15日 (土曜日)

理想的な選択はどこにあるのか

午前中に特養で暮らす被後見人を訪問した。

事務的な手続きを済ますと、看護師に呼ばれた。最近状態が悪く、転倒の危険性がある。施設では医療的な処置は出来ないがどうするか聞かれた。

また、一人で歩行することは危険性があり、車椅子で食堂に連れて行きたいがいいか。

危険性が高くなったら、車椅子から転落しないようにベルトをしたいが、いいか。

そうした判断は難しい。どうしたらいいか判らない。施設の職員としても判断しづらいことだろう。近くの医師に見てもらったが検査をしないと何とも言えないという。医師にも判断できない。

まず、検査をした場合、異常が見つかる可能性がある。異常が見つかれば、入院するかどうかの判断を求められる。また、治療するかどうかの判断をしなければならない。服薬をすることになるかも知れない。

入院した場合、生活の制限が大きくなる、経済的な負担もある、今の安定した生活が送れなくなる。しかし、治療することで、もしかしたら状態が改善するかもしれない。どちらも選べない。

しかも、現在、本人には大きな変化はない。年齢相応の状態と言ってもいい。

検査するべきかどうか、判断は難しい。

また、歩き回ることで精神のバランスを取っていた人にとって、ベッドに4点柵をつけられることは自由を失った気持ちになる。危ないからと、車椅子に縛られることは苦痛だろう。だからといって、転倒した場合には、大きな怪我になる可能性も高い。

施設でリハビリを依頼したいが、リハビリは出来ない。施設には、常勤の理学療法士はいない。また、職員体制も充分とは言えない。一人ひとりのニーズに応じるには、今の職員の倍以上のスタッフが必要だと思われる。

どうしたらいいのだろう。

「判断は難しいですね」と答える。

本人の今までの暮らしぶりを話した。そして、どんなときに、楽しそうにしているかを聞いて見た。

「少しでも本人らしい生活が送れるように、考えながら、専門の医師の意見を聞きながら、様子を見ながら・・・」と、わかったような、分からないような答えをしていた。

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