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2006年4月12日 (水曜日)

本を読む楽しみー遠くにいる友達へ

本を読むことは楽しい。

中学生の時、庄司薫が好きだった。好きだったというのは、庄司さんはその後あまり小説を書かなくなったので。

柴田翔も好きだった。それらの本から何を感じたかといえば、自分の生きている時代の匂いのようなものだったのだろう。

僕たち昭和31年生まれは、挟間(はざま)の世代といわれる。団塊の世代と、その後にくる無気力な世代のはざまにある、中途半端な世代である。

同世代には、役所広司、小堺一機、榎本孝明、浅田美代子、桑田圭祐、竹中直人、島田紳助、田中康夫、瀬古利彦、メル・ギブソン、トム・ハンクスなどがいる。トム・ハンクスと同世代ということだけで嬉しくなる。

なかなか個性的なメンバーである。

統計を調べたら、昭和19年の出生者数が、174万人、昭和43年が183万人で、昭和31年は、157万人とやはりはざまになっている。

中学生のとき、高校生や、大学生が学生運動をして、中学生だった僕も、一生延命に中学校に反発していた。

どんなに反発しても、何も変わらない気分のときに、「赤頭巾ちゃん気をつけて」の中で、女の子に「舌かんで死んじゃう」と言われて悩んでいた薫さんに、なんだか憧れていた。

授業が終わり、部活で真っ黒になり疲れていても、深夜のラジオ放送を聞いていた。

北山修のパックインミュージックを聞き、彼の本を読み、五木寛之が作詞した「青年は荒野をめざす」を口ずさんでいた。

時代や、暮らしている場所で、本から受ける印象は変わる。

バンコクですることがなく、汚いボランティア事務所で谷恒生の「バンコク楽宮ホテル」を見つけた。あっというもに読み終えると、バンコクの街をうろつきたくなった。

尾崎新氏のソーシャルワーク研修に参加し、「ゆらぎ」という言葉を知った。それから、尾崎氏の著書を読み、尾崎氏が研修会で持参していた鷲田清一氏の「弱さの力」を知り、「聴くことの力」を読み、べてるを知る。それから、「べてるの家非援助論」と出会う。

鷲田氏からは、たこ八郎を、たこ八郎から施設時代の子どもの顔をと、どんどん繋がっていく。

学生時代に、大森さん(仮名)から聞いた、「一転突破全面展開」という言葉を思い出す。大森さんは、そんなこと言ったことさえ忘れているだろうが、教え子は何十年も記憶しており、時代時代に思い出しは、「そうなんだ」と確認している。

というわけで、本は自分の「いま」の気分で読むのがよろしいのではないでしょうか。

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