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2006年4月 4日 (火曜日)

家庭学校の教会

事務所の壁には、北海道家庭学校の教会の写真が飾ってある。

今から20数年前、新婚旅行で教護院である北海道家庭学校に行った。

家庭学校に行く前に大雪山に寄ったので、二人は登山靴を履いていた。遠軽からタクシーに乗り、家庭学校の門に着いた。そこで下り、門の前で記念写真を撮り、林の中を10分ほど歩くとようやく寮が見えてきた。

家庭学校は、家族舎制をとり、それぞれの寮舎には、夫婦と子どもたちが暮らしていた。僕たち二人は谷校長の家に泊まることになる。

その日は、家庭学校で暮らしている中学生に学校内を案内してもらった。学校といっても、留岡幸助が国から払い下げられた1000ヘクタールの農地を開墾したもので、学校の中にスキーのリフトが一基あった。

男の子と農場や牧場を回り、山に登った。その山からオホーツクが見えると聞いていたので楽しみにしていた。道すがら、男の子とおしゃべりをした。何を聞いても「はい」と返事をし、なかなか心を許してはくれなかったが、しかし、家の話になると嬉しそうに話してくれたことが印象的だった。

最後に、教会に入った。留岡幸助は、荒地を耕し、初めに作ったのがこの教会だという。人が生きていくのために一番大切なものから作ったと言われている。

教会のでは、礼拝のほか、報告会が開かれ、藤田先生や斉藤先生、それに、谷先生の話を聞いている子どもたちの姿が浮かんできた。

無教会の内村鑑三は、「私の心の中には教会がある」と言ったという。

東京に帰って来てから、家の壁には、北海道家庭学校の教会の扉が開かれ、疲れたときには中に入って、静かに話を聞くことができる。

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